「こわがりエリー」から考える”知らない方が幸せ”なのか
昔やっていたゲームのワンシーンを、急に思い出すことがあります。
そのワンシーンについて思いに浸ってると突然、
子供の頃受け入れていたハチャメチャな設定に、急に興味が湧いてくるのです。
今回はそんなゲームの話から考えるライフスタイルな話。
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- この記事は 旧ブログで2017年1月29日に書いた記事をリライトした記事になります
こわがりエリー
スーパーファミコンの人気ゲームソフトの一つ、スーパードンキーコング3の1-5のステージ「こわがりエリー」。
『スーパードンキーコング3』(スーパードンキーコングスリー、SUPER DONKEY KONG 3)は、レアが開発、任天堂が発売したテレビゲームである。『スーパードンキーコング』の第3作目であり、広義には以下の3作の通称として使われる。日本国外でのタイトル名はDONKEY KONG COUNTRY 3。
あなたが20代〜30代前半なのであれば、「やったなー」と思ってくれた人も多いはず。
まずは、知らない人ために「こわがりエリー」がどんなステージなのか、パワーポイントで説明しましょう。
登場人物 エリーとスニーク
ルール1 発見
ルール2 被害
ルール3 無認識
このステージのルールは以上で、
- スポットライトに当たっているスニークに近づかないようにする
- スポットライトに当たっていないところでスニークを踏みつけやっつける
- スポットライトに当たっているスニークはタルを投げるなどしてやっつける
のように、タイミングを見計らってやっつけたり、モノを利用して先に進んでいくほんのちょっと頭を使うステージです。
これでどんなステージだったかわかっていただけたと思います。
ここで気になったわけです。
スニークだと認識して踏むとダメージを食らいますが、認識しないで踏んだらダメージにはなりません。
別の言葉で表現するなら「スニークがいることに気がつかなかったから先に進めていたが、いることがわかったときから先に進めなくなる」ということです。
これって、一見ハチャメチャなゲーム設定なような気がしますが、リアルでも置き換えられるのではないでしょうか。
つまり「当たり前にやっていた行為が、ある情報を知った瞬間やりたくなくなったりできなくなることはあるのか?」という疑問に置き換えれば、リアルでも起こり得そうですよね?
知らない方が幸せなこと
まず、わかりやすい例えとして、ここでいうスニークを人間が嫌いな生き物、そうですね、虫に置き換えて、同じことを言えるか考えてみます。
1. 夜道
街中でサササッと動く黒い物体を見かけたことはありませんか?
私は今まで2回ぐらい見かけた気がしますが、多分あれはゴキブリだったのでしょう。
ただ、その不確かな情報だけでも、その見かけたエリアから逃げるように去る要因になりました。
2. 家の中
もし屋内でゴキブリを見かけたとしましょう。
発見したので退治してやろうかと思って殺虫剤を取りに行った瞬間に物陰に隠れてしまった。
ではここで問いかけです。
いつもどおり寝れますか?
たまにいる全然平気な人を除いて、見つけた初日はかなり気になってしまうのではないでしょうか。
その後も、さすがに一日中気になっているわけではないけれど、とりあえずベット横に殺虫剤を置いておく、ぐらいはしておくようになるのではないでしょうか。
3. 店内
あるファミレスにて、隣の客が「おい、この水、ハエの死骸入ってるじゃねえかよ!」と店員に対して怒っています。
今まで普通に飲んでいた水、自分のコップには何も入っていなくても、同じように美味しく飲めるでしょうか?
さて、この3つの例ですが
- 普通に歩いていた → 逃げるようにその場から去った
- 普通に寝ていた → 寝れなくなった
- 普通に飲んでいた → 飲めなくなった
ということで、情報の一部もしくは全てを知ったことが原因で、それ以降の行為に影響が出ています。
このように、ある情報を知ったことで、前と同じ扱い方や同じ行動ができなくなることは、他にもたくさんありそうです。
知らぬが仏
知らぬが仏とは、知れば腹が立ったり悩んだりするようなことでも、知らなければ平静な心でいられるということのたとえ。また、本人だけが知らずに澄ましているさまを、あざけって言うことば。
ことわざでもあるように、昔から悪い情報は知らない方がいい(ときもある)と言われてきています。
今はスマホでいつでも、どこでも、なんでも、情報が手に入る時代です。
さらに言えば、情報が蔓延しすぎて、どの情報が正しいかを受け手がしっかり判断しなければいけません。
知識を蓄えようとするな!というわけではありませんが、用法用量を守って、適度に知ろうとすることが大切なのではないでしょうか。
と言っても、それも難しいんですけどね。
『お前はこの組織について知りすぎた 死んでもらおう!』
なんていうセリフがありますが、あなたが"無駄死に"しないためにも、
"知らない方が幸せなこともある"ということだけは、
知っておいてください。