あらゐけいいち「CITY」は前作「日常」の日常より非日常なのか
「日常」という漫画をご存知でしょうか。
『日常』(にちじょう、nichijou)は、あらゐけいいちによる日本のギャグ漫画。KADOKAWA(旧角川書店)の『月刊少年エース』にて2006年5月号から同年10月号に渡り読み切りを連載したのち、同年12月号より同誌で連載を開始した。
私はアニメでニコニコ動画でランキングに上がっていたのを見かけ、そのシュールさとハイセンスな展開、とりあえず可愛いはかせにグッときてなんやかんや漫画を最終話の10巻まで買ってしまった消費者の一人なのですが、
はあ、そんなにハマるほど面白い漫画ではなかったけど、なんか好きだった漫画がまた終わってしまった・・・
と思っていたところに朗報。
新作「CITY」が出ているではないですか。もう絵ですぐハッと気づきました。
というわけで今回はそんなあらゐけいいちさんの新作「CITY」が前作「日常」と比べてどう変わったかをお伝えしていきます。
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- この記事は 旧ブログで2017年4月3日に書いた記事をリライトした記事になります
普通のCITYに住む普通じゃない住民たちのお話
大学生・南雲。このCITYを縦横無尽に駆け巡る!
普通のCITYに住む、ちょっと普通じゃない面々。
彼女が走ればCITYは回る、皆が繋がる!
by CITY / あらゐけいいち - モーニング公式サイト - モアイ
こちらで試し読みできますが、正直この「CITY」が面白いかも?と感じるのは漫画の後半から。
1話、2話ではまず新キャラや世界観の設定に追いつくのに精一杯。
試し読みしても、面白いかも!買いだ!と思う人の方が少ないと思います。
その中でも、この雰囲気とテンポに、ある種の癒しのようなものを感じれるのならその人とは相性がいいと思います。
Amazonのレビューを見て納得したのが、
うん、これは間違いないんですが、じゃあ日常を知らない人でどういう人にならこの漫画を勧められるか、と言われるとなかなか難しいのがこの作者さんの漫画なんですよね。
そんなレビューとしてはハードルの高そうな漫画ではありますが、ここがよかった、ここが前作よりよくなった、というところを並べていって、少しでも興味を持ってくれる人がいてくれればいいと思っています。
今作「CITY」のよくなったところ
前作「日常」に比べてよくなったと思うところをあげてみました。
1. 前作「日常」の範囲を超えた日常
前作「日常」は時定高校という高校を舞台にした物語なので、基本的には同じ制服をまとった学生が登場人物になりやすかった。
高校を舞台にすると、制服や背景のベースが同じなので少し描きやすくなる分、キャラや背景での個性が出しにくくなるものだと思うが、「CITY」は登場人物の年齢も違えば、舞台の範囲も広い。
設定からすでに「日常」の範囲を超えているのでまず飽きない。
「日常」より背景が細かくなっているが、やさしいタッチは残ったまま。
キャラクターもシンプルに可愛くなった。
2. 「日常」の日常よりもっとありそうな日常が「CITY」の日常
前作「日常」は、高校生活という誰もが過ごした日常を、ちょっと"異常"にしたもので、全体的にぶっとんでいた。
なんかマニアックな武器を出してきたり、
なんなら体の一部がもう武器だったりしていた前作。
今作「CITY」は"今の所"まだありうるかな、という感じがしていて「日常」よりリアリティを感じるし、すんなり飲み込める。
表現は大げさではあるがコミカルに書かれていていい雰囲気が出ている。